2026年3月2日現在、アメリカとイランの軍事衝突は、まだ初期段階にあります。まずは最初の戦果確認が行われ、その結果を踏まえた追加攻撃が検討される局面です。
戦争が早く終結しますように
戦争は、始まってすぐに終わるものではありません。「戦果は十分か」「追加的措置は必要か」という評価が入り、その間は強気の発言が続きます。ただし、この強気姿勢は必ずしも長期戦を意味しません。目的を達成すれば、ある日突然トーンが変わる可能性もあります。
私は現時点では「少なくとも数週間は緊張が続く」という前提で見ていますが、同時に「目的達成とともに急に手を引く」シナリオも常に頭に置いています。
原油 ― 最もプレミアムが剥がれやすい市場
ホルムズ海峡と原油市場の焦点
原油市場にとって最大のポイントは、ホルムズ海峡です。世界の海上輸送原油の約2割が通過する要衝であり、ここが実質的に通行困難になると、供給不安は一気に現実味を帯びます。
現時点では、正式な「封鎖宣言」がなくても、
タンカーへの攻撃リスク上昇
船舶保険料の急騰
海運会社の自主的回避
といった要因により、実質的な流通停滞が起きています。
加えて、イラン国内の石油輸出拠点や、湾岸諸国のエネルギー施設への攻撃も報じられています。もし主要ターミナルが長期停止すれば、日量100万〜200万バレル規模の供給減少も理論上はあり得ます。
原油価格のシナリオ
現在の価格上昇は「実需減少」よりも「供給不安プレミアム」によるものです。
短期(数週間)
80〜100ドル方向への上振れ余地インフラ被害が拡大・長期化
100ドル超の定着も視野
ただし注意点があります。いわゆる「戦争プレミアム」は、状況が好転すると一瞬で剥落します。停戦合意や海峡通航再開のニュースが出れば、10ドル単位で急落する可能性も否定できません。
現在の価格上昇は、需給逼迫というより「戦争プレミアム」による部分が大きいと考えています。だからこそ、剥がれるときは一気に剥がれます。
私の原油戦略
私は原油をロングしていますが、最も下落速度が速いのも原油だと考えています。
今のところ紛争が収まりそうな兆候は見えませんので、明日一日はロングをホールドする予定です。ただし条件付きです。
「目的は十分達成された」という政治的メッセージ
「ホルムズ海峡の航行再開」
明確に緊張緩和を示す発表
これらが昼までに出た場合は、即座に原油ポジションをクローズします。
ニュースが出なければ、明日一日はホールドし、翌日まで様子を見る。短期でありながら、条件で動くという考え方です。
金 ― 有事の受け皿
金価格の見通し
金は典型的な「不安の受け皿」です。
地政学リスクの高まり
↓
株式市場の不安定化
↓
安全資産需要の増加
という流れは、歴史的にも繰り返されてきました。
現在の金価格は、実質金利との逆相関だけでは説明しきれない動きを見せています。これは、純粋な金融要因というより、リスク回避資金が積み上がっている可能性を示唆しています。
短期的には上振れ余地があります。ただし、これも原油同様、緊張緩和の報道が出れば調整は速いでしょう。
私自身の判断基準としては、
・軍事行動の沈静化
・米長期金利の再上昇
この2点が同時に起きれば、金は一旦調整入りする可能性が高いと見ています。
私の金戦略
金ロングについては、明日一日はホールドの考えです。
有事の金買いは、戦況が明確に緩和するまで続きやすい傾向があります。原油よりもプレミアムの剥落速度は緩やかだと見ています。
もちろん、緊張緩和と同時に米長期金利が上昇へ転じるような動きがあれば再考しますが、現時点ではホールド優勢です。
ドル円 ― 有事のドル買いと金利の力学
米ドルとドル円の方向性
有事のドル買いは、過去の経験則としては一定の傾向があります。世界の決済通貨であり、流動性が最も高い通貨だからです。
ただし、今回のケースでは、
原油高による米国インフレ再燃懸念
FRBの金融政策の方向性
日本の金融政策との差
といった複合要因が絡みます。
現状では、リスク回避によるドル需要が優勢ですが、もし原油高が米経済に重石となり、米金利が低下に転じれば、ドルの勢いは鈍る可能性があります。
ドル円については、
・米金利が上昇基調維持 → ドル高継続
・米金利低下+緊張緩和 → 円高方向
という整理が分かりやすいと思います。
現在、ドル円は上昇基調にあり、157.7円の節目を超えてきました。動きの方向の予想は難しいので、価格の動きに素直についていくのが良いのではないでしょうか。
私のドル円戦略
現時点で157.70円あたりの節目を上に抜けてきました。私は159円付近まで様子を見るつもりです。
よほどの突発的材料が出ない限り、明日一日はホールドの予定です。米金利が崩れない限り、上昇バイアスは維持されると見ています。
共通リスク ― 突然の停戦
3市場すべてに共通する最大のリスクは、「急な外交妥結」です。
その場合、
原油は急落
金は利確売り
ドルはリスクオンで反落
という同時変化が起きる可能性があります。
だからこそ私は、
・戦況の拡大度合い
・ホルムズ海峡の実態
・米10年債利回り
この3点を継続的に見ています。
最後に
戦争は感情を揺さぶりますが、トレードは条件で判断するものです。
私は、
「今はホールド。ただし緊張緩和の明確な兆候が出たら即撤退」
というスタンスで臨みます。
利益をどこまで伸ばせるかは市場次第です。でも、撤退条件を決めているかどうかで、結果は大きく変わります。
不確実な世界の中で、少しだけでも自分の軸を持っていたい。そんな気持ちで、明日の値動きを見守ろうと思います。
※投資は自己責任でお願いします。
私は自分の記録として書いています。

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